バガス農業

bagasse

バガス(Bagasse)とは、さとうきび収穫時に切り落とされるキビトップ(さとうきびの梢頭部)と、さとうきび搾汁後の残渣のことをいいます。
バガスを活用して有機肥料づくりの原材料とする他、紙・燃料・食品・飼料等に幅広く活用されており、環境問題の面からみても注目されている資源のひとつです。

バガス Bagasse

バガス農業の特徴

バガス農業とは、さとうきび収穫・加工後の残渣であるバガスを安全・安心な有機たい肥として再活用する農法で、作物に甘みと元気を与えることができます。また、バガス自体も、農業生産物の保湿・保温剤として活用されています。 南勢志摩さとうきび振興企業組合では、バガスと共に、志摩の海藻を加工する際捨てられる茎を有機肥料に混ぜ込み、半年ほど寝かせて安心安全な有機たい肥を作っています。私たちが生産するさとうきびを始めとする様々な農業生産物は、この有機たい肥を活用して育てています。

  • バガス
  • パパイヤ
  • バナナ

南勢志摩さとうきび振興企業組合では、バガス農業によってパパイヤやバナナなどの作物も生産しています。

SDGsへの取り組み

SDGsとは持続可能な開発目標のことで、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。
さとうきびはイネ科の植物で、C4型光合成をするC4植物に分類されます。C4植物は、あらかじめ二酸化炭素を濃縮・貯蔵してから通常の回路に送るため、一般の植物に比べて効率良く糖を合成できます。特に、熱帯・亜熱帯の環境において力を発揮し、同じく砂糖の原料になるC3植物のテンサイと比べ、さとうきびの二酸化炭素取り込み能力は2倍程度になるといわれています。
南勢志摩さとうきび振興企業組合のさとうきび栽培では、本来廃棄される海藻の茎やバガスを加工し安全・安心な有機たい肥として活用することで、SDGsに積極的に取り組んでいます。
現在当組合は、SDGs未来都市、三重県志摩市においてはシマシSDGsパートナーズに登録されています。

  • 8 働きがいも経済成長も
  • 12 つくる責任つかう責任
  • 14 海の豊かさを守ろう
  • 15 陸の豊かさも守ろう